査定基準
グレードは条件式だけで算出しています。 何を材料にして、どこで線を引いているかをこのページにまとめました。
何を材料にしているか(16項目)
対象は母集団—— そのシーズンに82試合換算で300分以上出場した選手で、 2025-26 は 434 人です。 ポジション別には分けていません。 ガード同士で比べると「ガードの中では上手いリバウンダー」が 「上手いリバウンダー」に見えてしまうためです。
「付いた人数」が 434 人より少ない項目は、 試行が足りない選手を「—」で伏せています。
シュート
オンボール
| 項目 | 算出 | 付いた人数 |
|---|---|---|
| アシスト | AST%(味方の得点にどれだけ絡んだか) 味方の得点のうち、アシストが付いた割合です | 付いた人数434 / 434 |
| セット起点 | 頻度 1 : 効率 1 Synergy の PnRハンドラー+アイソ。半コートで起点を任され、自分で終えたプレーの量と効率。クローズアウトからのドライブは Synergy が Spotup に分類するため入りません | 付いた人数322 / 434 |
| ドライブ | ドライブ数 1 : 1回あたり得点 1 : ファウル獲得 1 リングへの侵入。回数(100ポゼッションあたり)、1回あたりの得点、1回あたりに得たフリースローを等分で合成しています | 付いた人数384 / 434 |
| ボールキープ | 100タッチあたりのターンオーバー(小さいほど良い) TOV% ではなくタッチあたりで見ています(TOV% だとボールを持たない選手が上に来るため) | 付いた人数434 / 434 |
オフボール
リバウンド
ディフェンス
| 項目 | 算出 | 付いた人数 |
|---|---|---|
| 対人守備 | ディフレクション 1 : 3Pコンテスト 1 : エース戦の抑止 2 ディフレクションと3Pコンテストは100ポゼッションあたり。被3P成功率は測定できなかったため使っていません | 付いた人数434 / 434 |
| リムプロテクト | ブロック 1 : 2Pコンテスト 1 : リム守備の量 1 : リム被FG抑止 3 6フィート以内の被FG抑止と、リム守備の量(ブロック・2Pコンテスト・被FG試投数)を半々で合成しています。被FG% は、いちばん近くにいた守備者として数えたものなので、チーム守備の出来も乗ります | 付いた人数347 / 434 |
| ハッスル | チャージドロー 1 : 守備ルーズボール 1 チャージドローと守備でのルーズボール獲得(100ポゼッションあたり)。ローテーションの正しさは公開データに出ないため、ヘルプ守備そのものではなく、記録に残る行為を測っています | 付いた人数434 / 434 |
「A 1 : B 2」と書いてあるのは合成の重みの比です。 要素をそれぞれ順位に直してからこの比で足しています。 生の値どうしを足すと、単位の大きい要素だけで順位が決まってしまうためです。
項目名からその項目だけの解説に移動できます。 シーズンごとの対象人数と、9シーズンぶんのランキングもそちらにあります。
順位からグレードへ
各項目で母集団を並べ、上から何%かだけで グレードを付けています。 平均から何倍ばらついているか(z値)は使っていません。 項目ごとに分布の形が全く違うためで、順位なら形に左右されません。
| グレード | 上位から | 帯の幅 | 434人なら |
|---|---|---|---|
| S | 2% まで | 2% | 約 9 人 |
| A | 8% まで | 6% | 約 26 人 |
| B | 25% まで | 17% | 約 74 人 |
| C | 50% まで | 25% | 約 109 人 |
| D | 75% まで | 25% | 約 109 人 |
| E | 92% まで | 17% | 約 74 人 |
| F | 98% まで | 6% | 約 26 人 |
| G | 100% まで | 2% | 約 9 人 |
幅は上下対称です。S と G、A と F はそれぞれ同じ広さになります。
出さないと決めていること
率で測る項目は、試行が少ないうちは数字が当てになりません。 対処は2段構えにしています。
- 縮小推定—— 試行が少ないほどリーグ平均側へ引き戻します。引き戻す強さは、 同じ指標を9シーズンぶん測って「実力由来のばらつきが何%か」を出し、 そこから逆算して決めています
- 試行下限—— それでも足りないぶんは順位を付けずに伏せています。 「—」は G より下ではなく、試行が足りず順位を付けられなかったという意味です。 量そのものを測る項目には下限を置いていません (試行が少ないこと自体が低評価として正しく出るためです)
下限と縮小推定は対で1つの設定です。 片方だけ動かすと、グレードを出す条件と引き戻す強さが噛み合わなくなります。
この査定で測れていないもの
オフェンスとディフェンスでは、測れる細かさが違います。 攻撃は「誰が何をしたか」がほぼ記録に残りますが、 守備で効いている仕事の多くは公開データに出てきません—— ローテーションの正しさ、スクリーンの越え方、 そもそも相手に「そちらへ行くのをやめさせた」抑止力。 守備のグレードは測れる行為だけで組んだ近似です。 タグがオフェンスに偏っているのも同じ理由です。
- 対人守備は「奪う・当たる・抑える」で組んでいますが、 規律よく閉じ込める守備は記録に残りません。 位置取りだけで守るタイプは、この軸に乗りにくくなります
- リムプロテクトの被FG%は、いちばん近くにいた守備者として数えたものなので、 チーム守備の出来も乗ります。守った量と一緒に見ると差が分かります
- アシストはAST%で測っています。 つまり「視野」ではなく「味方の得点にどれだけ絡んだか」です。 良いパスがシュートミスになれば数字にならず、簡単なパスでも決まればアシストになります
- リバウンドのDREB%は チーム構成の影響を受けます。 味方に強いリバウンダーが複数いれば取り分は減ります
- エース戦の抑止が使う マッチアップは トラッキングによる推定で、コーチが決めた担当ではありません。 スイッチや助けが入ると割り振りが変わります。 シーズンを通して合計して、初めて傾向として使えるものです
シーズン途中の査定
シーズン序盤は数字が動きます。試行が少ないうちはリーグ平均に寄せた推定で、 試合を重ねるほど本来の値に近づきます。 「—」は試行が下限に届いていない項目で、下限は所属チームの試合数に比例させています。
途中経過のグレードは動きます。 本人が変わらなくても、母集団に新しく入ってきた選手の位置によって順位はずれます。 確定するのはレギュラーシーズン終了後で、過去のシーズンのグレードはもう動きません。